dlog-mで撮影してLut709をあてるとノーマルで空撮したよりも映像が綺麗なのは気のせいかそれとも何かメカニズムがあるのか

それ、気のせいではなくてちゃんとしたメカニズムがあります📹✨
D-Log Mで撮影してRec.709 LUTを当てると、ノーマル撮影よりも「綺麗に見える」理由は主に以下の点にあります:


🎨 D-Log M × LUT709が美しく見える理由

1. 広いダイナミックレンジ

  • D-Log Mは10bit記録に対応しており、ノーマルの8bitよりも階調が豊か(1024階調 vs 256階調)。
  • 明暗の情報がより細かく記録されるため、空のグラデーションや雲のディテールなどが潰れずに残る。

2. 編集耐性が高い

  • D-Log Mはフラットな色味で記録されるため、彩度やコントラストを後から調整しても破綻しにくい。
  • LUT709(Rec.709)はテレビ放送などの標準色域に合わせた色変換で、自然かつシネマティックな仕上がりになる。

3. ノーマルモードとの違い

特性 ノーマルモード D-Log M + LUT709 階調 8bit(少ない) 10bit(豊富) 色味 撮影時に完成 編集前提でフラット 編集耐性 低い(破綻しやすい) 高い(自由度あり) 見た目 パッと見鮮やか 落ち着いた高品位

4. 空撮との相性が抜群

  • 空撮では空や地形の明暗差が大きく、D-Log Mの広いダイナミックレンジが活きる。
  • LUT709を当てることで、自然な色味に仕上がりつつ、情報量の多さが「綺麗さ」に直結する。

つまり、D-Log Mで撮ってLUT709を当てると「情報量が多く、編集で最適化された映像」になるので、

ノーマルよりも美しく感じるのは理にかなってます。

露出調整は、映像の「質感」と「情報量」を左右する超重要ポイントです📸
特にLog撮影やHLG撮影では、撮影時点での露出の正確さが編集耐性や仕上がりに直結します。剛正さんのように空撮や観光映像を手がける方なら、以下のステップを意識すると精度がグッと上がります。

🎯 撮影時の露出調整:基本の3要素
要素
調整内容
映像への影響
絞り(F値)
レンズの開口量
背景のボケ・明るさ
シャッタースピード
光を取り込む時間
動きの滑らかさ・明るさ
ISO感度
センサーの光感度
明るさ・ノイズ量

🧭 実践的な露出調整ステップ

  1. ヒストグラム/波形モニターで確認
    ヒストグラム:中央に山があると適正。右寄りなら白飛び、左寄りなら黒つぶれ。
    波形モニター:画面のどこにどれだけの明るさがあるかを視覚的に把握。
  2. ゼブラパターンを活用
    肌や空など、白飛びしやすい部分にゼブラ表示を設定(例:70〜100IRE)。
    飛びそうな部分があれば、絞りやISOで調整。
  3. シャッター角180度の法則(動画)
    フレームレートの2倍が自然なシャッタースピード。
    例:24fps → 1/48秒、30fps → 1/60秒
    これを基準に、絞りとISOで露出を調整。
  4. NDフィルターの活用(空撮・屋外)
    明るすぎる環境ではNDフィルターで光量を抑える。
    絞りやISOを無理に上げ下げせず、自然な露出が得られる。
  5. Log撮影時は“少し明るめ”が基本
    D-Log Mでは暗部のノイズが出やすいため、白飛びしない範囲でやや明るめに撮るのがセオリー。
    編集時にシャドウを落とすことで、質感をコントロールしやすくなる。

✨ 剛正さん向けの応用テクニック
空撮時の露出基準:空のハイライトが飛ばないようにゼブラ90IREでチェック → 地面が暗くてもOK(後で持ち上げる)。
観光地の夕景撮影:露出補正を−0.3〜−1.0EVで雰囲気を演出 → シャドウに余裕を持たせる。
HLG撮影時:波形モニターで100IREを超えないように注意 → HDRでも白飛びは編集で戻せない。

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